高橋瞳 「Sympathy」

sympathy

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初めて高橋瞳の名前を知ったのは、確かあるアニメのオープニングにデビュー曲がタイアップされた時だったと思う。
その後も、他のアニメのタイアップがありそこそこの知名度を維持してはいたものの、個人的にはそれほど轢かれるものがなかったため特に気になる存在ではなかった。
その後、音楽の趣味が合う友人からCDを借りてからイメージが一変した。

曲に関しては、割りと一本調子ではなくいろいろなタイプの曲があって飽きがきにくい感はある。
一つ不満を言うとすれば、中にはもう少し演奏時間が長くしてもと思う曲がいくつかあったくらいである。

詩に関しては、共作ということで高橋瞳が何処まで書いているのか分からないが、とても16、17歳の女の子が書く詩とは思えないくらい自分の伝えたい事がしっかり書いてある。
この年頃の子だと恋愛の詩で、好きとか嫌いだとか直接的な表現の詩を書く人が多いと思うが、表現が直接的じゃないのに直接的な表現よりも良く伝わるところに凄さを感じる。

後は、声ではないだろうか。
個人的な偏見だと思うが、女性ボーカルの声には太さというか強さのようなものが無いことが多い。これは男性ボーカルに求めるものではあるが、女性ならではの声の太さや強さもあるのでは無いかと思う。
個人的には、この声に太さや強さがある女性ボーカルのソロだったりバンドが好きなのだが、この高橋瞳にも声の太さや強さがあると感じる。
非常に分かりにくい表現だが、具体名を挙げると大黒摩季さんのような声といえば分かってもらえるのかもしれない。

お勧め曲は、約束、もうひとつの夜明け、16で、特に16は本人も思い入れのある曲のようである。