THE BACK HORN 「美しい名前」

Museの国際フォーラムとJAPAN CIRCUITのレポはそのうち書きます。
本日は、明日発売のTHE BACK HORN 「美しい名前」のレビューです。
表題曲がバラードで、カップリングの2曲はライブ映えしそうなアッパーチューン。
対照的な曲が入っていますがどちらもバックホーンの曲で、特に「美しい名前」はCDの中に封入されているとあるものがさらに曲の雰囲気をさらに思い入れ深いものにしています。
さらには、より歌詞の内容がリアルに感じられます。
「未来」を出した辺りからバラード調の曲をシングルで出すことが増えてきて、個人的にはバックホーンに魅力を感じなくなっていて、その後コバルトブルーを聴いて思い直していました。
ただ、ある時にバラード調の曲の歌詞をしっかりと読んでいくと、そこにはしっかりと彼らのメッセージや想いが籠められていて、僕は曲を聴くだけでその籠められたものをしっかりと聴いていなかったんだと気付きました。
そこで、改めてそれぞれの曲を聴いていくと、今までとは違ったところに魅力を感じられるようになり、今は曲によってだったり時期によってとか関係なくバックホーンが好きだと言えるようになりました。
「美しい名前」は、取り返しのつかない状況だけどどうにかしたいといったことを唄っている歌詞がとても切ないです。
「共鳴」「虹の彼方へ」は、その雰囲気を吹き飛ばすようなライブ映えしそうな曲です。
この2曲のカップリングがあるからこそ、逆のタイプの曲である「美しい名前」が引き立つのでしょう。

ナナオのカラーユニバーサルデザイン対応ワイドモニターが欲しい!

「ROCKIN’ON PRESENTS JAPAN CIRCUIT vol.41」

場所:SHIBUYA-AX

参戦歴
ミドリカワ書房
ワンマン:無し フェス等:無し
Good Dog Happy Man
ワンマン:無し フェス等:無し
音速ライン
ワンマン:無し フェス等:2回目
ART-SCHOOL
ワンマン:無し フェス等:無し


1.ミドリカワ書房
セットリスト
1.顔
2.ドライブ
3.OH!Gメン
4.母さん
5.I am a mother
6.チューをしよう


MCと演奏以外に、本人のナレーションが時々流れていてそこが面白かったです。
登場する際の曲が浜田省吾のJ-BOYとは凄い選曲でした。
途中で、「I am Mother」って曲を演奏した時は、浜田省吾の「I am Father」って曲に影響を受けたらしく、見た目も浜田省吾になりきって演奏していました。
そのなりきっていた時と、普通の時とのギャップがあまりにありすぎて面白い。
なんとも不思議なライブでした。


2.Good Dog Happy Man
セットリスト
1.ユートピア
2.キャンプファイヤーソング
3.Bit by Bit
4.Pretty little horses
5.Apple star storyS
6.(can you feel?)〜Most beautiful in the world〜

4人組なのにダブルドラムかと思ったら、片方がメインのドラムでもう片方がパーカッションとのことです。
そんな編成でも音は重めではなくポップで、欧州付近の民謡音楽のような雰囲気の曲が多かったです。
ボーカルの声は若干バンプの藤原さん似でしたが、ライブ自体はなんともいえない。
演奏や曲自体は悪くないですが、何か物足りない気がしました。

3.音速ライン
セットリスト
1.新曲
2.流星ライン
3.ヒグラシ
4.上昇気流
5.逢瀬川
6.真昼の月
7.みずいろの町
8.逢いたい

本日お目当てのバンドでした。
これくらいのキャパでのライブ経験があるというのと知名度もあることもあってか、彼らが登場すると、会場の空気が一気に上がりました。
曲も盛り上がりやすい曲が多い事もあったかと思います。
MCは相変わらずゆるい独特のテンポで進みますが、いざ演奏し始めるとしっかりとしていて、そのギャップが彼らのよさだと思います。
フェスと今回の2回見ただけですが、バラード調の曲を少なくし盛り上がる曲を多くしているのでとても楽しめるライブだと思います。
ワンマンの長丁場になった時にどのようなライブをするのか見てみたいバンドです。

4.ART-SCHOOL
セットリスト
1.水の中のナイフ
2.BLACK SUNSHINE
3.テュベロ・ハニー
4.MISS WORLD
5.プール
6.SWAN DIVE
7.Piano
8.IN THE BLUE
9.スカーレット
10.UNDER MY SKIN
11.あと10秒で
アンコール
12.サッドマシーン
13.ロリータ・キルズ・ミー

聴いた事も見たこともないバンドでしたが、残念ながら時間の関係で今回は見送りました。

Muse「JAPAN TOUR 2007」

場所:東京国際フォーラム ホールA
参戦歴 ワンマン:2回目 フェス等:無し

セットリスト
1.Take a Bow
2.Hysteria
3.Map of the Problematique
4.Butterflies and Hurricanes
5.Assassin
6.Sing for Absolution
7.Citizen Erased
8.Hoodoo
9.Apocalypse Please (Short)
10.Feeling Good
11.Sunburn
12.Starlight
13.Time is Running Out
14.New Born
15.Forced In
16.Bliss (Long)
アンコール1
17.Soldiers
18.Invincible
19.Supermassive Blackhole
20.Stockholm Syndrome
アンコール2
21.City of Delusion
22.Plug in Baby
23.Knights of Cydonia

運良くこの日も前座のTHE FRATELLISを見ることが出来ました。
セットリストは不明ですが、演奏は土曜日の方が良かったと思います。

メインのMuseですが、正直「Assassin」が聴けただけでも見に行った甲斐がありました。
しかも、ダブルアンコールもしてくれるとは予想外でした。
ホールだけあって、ライブ会場よりは音が良く聴こえましたし、席が後ろの方とはいえほぼ中央だったのでよく見えました。
相変わらず凄いライブで、下手したらこれ以上のライブはこの先見られるか分からないと思えるほどでした。
相変わらず三人(プラスサポート)のパフォーマンスは文句なしですし、ライブ用にアレンジを効かせるわ、ジャムセッションするわで、Muse知らない人も間違いなくこのバンドの凄さが分かるライブになっていました。
特に印象に残ったのが、後ろの席にいたカップルの女の子の方は、ライブ前に「このバンドコレって曲が無かったんだよねぇ〜」とか言ってましたけど、ライブ終わったら「凄い!」って感動していたところからもどれほど説得力のあるライブだったか分かってもらえるのではないかと思います。
それ程観るものを圧倒するパフォーマンスが出来る。さらには、土曜日曜今日と続けて出来ると言った辺りが、なかなか他ではお目にかかれないバンドだと思います。
3日続けてのライブで、今日はVoの声の調子がどうなのか心配でしたけど、全然問題なく土曜日と同じように声が出てました。
これだけのライブをメイン3人時々サポート有りで出来るのは、日本にはまずいないでしょうし世界を見回しても他にいないんじゃないでしょうか?
ここまで完璧なライブを見せられたら、今後行くライブが霞んでしまいそうで心配です。

Muse「JAPAN TOUR 2007」

場所:新木場STUDIO COST
参戦歴 ワンマン:初 フェス等:無し

セットリスト
1.Take a bow
2.Hysteria
3.Super Massive Black Hole
4.Butterflies & Hurricanes
5.Map of the Problematique
6.Forced in
7.Bliss
8.Feeling Good
9.Hoodoo
10.Sunburn
11.Starlight
12.Plug in Baby
13.New Born
14.Stockholm Syndrome
アンコール
15.Soldier's Poem
16.Invincible
17.Time is Running out
18.Knights of Cydonia


今までいくつか洋楽のライブに行ってきましたが、はじめて高めのチケット代だけの価値があると思えるライブでした。
演奏時間は、前座30分、ステージ換え等30分、Muse1時間45分くらい。

前座は、フラテリス。
こちらは聴いた事が無いバンドでしたが、それなりにライブでノレる曲も演奏していました。ガレージ系のようなストロークスみたいな、ロックンロールリバイバル系のような音でした。

その後メインのMuse
最初からあの壮大な雰囲気を出していて、鳥肌が立ちました。
Museは、ライブでCDと同じものを表現しようとすると大変なバンドだと思いますが、それも同じレベルプラスアルファのものとしてライブが出来るバンドですね。
メンバーそれぞれが、しっかり演奏をしつつライブ独特のダイナミックな演奏に昇華させていて、イギリスのベストライブアクトの賞を取ったのも納得しました。

「Plug in Baby」のギターを歪ませているところもしっかり再現して、歌い方も普通に歌ったり裏声使ったりダミ声つかったり、拡声器(電子メガフォン?)を使ったりと、CDを聴くとライブでこれが演奏できるの?と思うようなところもしっかり演奏出来ていました。
曲によってはマシューがピアノを弾いたりと、ただのギターベースドラム編成のスリーピースバンドとは違う懐の広さをライブでも体感できました。
後、Museはマシューが目立ちがちですけど、ドミニクのドラムもライブだと目立ってます。
CDだとあまり分からないですけど、結構曲に寄らず激しいドラムのパートがあって、手数が多くてもしっかりいい音が出るように叩けてて、クリスのベースも目立ちはしませんけど良い仕事してて、この三人だからこそ出来るライブなんでしょう。

Museというバンドの凄さを目の当たりにして、終始圧倒されていましたし何度もゾクゾクとする瞬間がありました。
まだ3月ですが、早くも今年のベストライブ決定か?と思えるほど、良いライブでした。

ムック「ムック06-07ツアー サイケデリックアナライシス」

場所:新木場STUDIO COAST
参戦歴 ワンマン:初 フェス等:無し

セットリスト
1.レイプサーカス
2.極彩
3.嘆きの鐘
4.スイミン
5.フォーティーシックス
6.キンセンカ
7.ガーベラ
8.蘭鋳
9.絶望
10.月光パノラマ
11.心色
12.リスキードライブ
13.ディーオージー
14.25時の憂欝
15.ホリゾン
16.流星謡声
17.茫然自失
18.夕紅
19.リブラ
アンコール1
20.名もなき夢
21.大嫌い
22.GMC
アンコール2
23.優しい歌


ライブ始まる前に掛かっていた曲の音量が大きかった。
ライブ前から耳がキーンとなり始めてました。
私ムックのCDは、「極彩」「朽木の灯」「葬ラ謳」しか持っていませんで、知らない曲もある中でそれなりに楽しめました。

ムックは低音が効いている洋楽のラウド系に分類できるような曲が多く、その手の曲はライブで聴くと低音がズシズシ響いてきて、ライブに来たなと実感できます。
ライブだと、曲の中で静と動がある曲はそのコントラストがより出ていました。
曲名は分からないものの、重いのもありしっとりもしつつ、ポップなのもあって、自分が思っている以上に楽曲に幅があるバンドなんだと実感。
後は、ボーカルの達郎さんは凄いです。
低音と高温だけじゃなくてデスヴォイスも駆使して、CDと同じ声を出来るだけライブで再現させているのには、ただただ凄いとしか言いようが無いです。
デスヴォイスのお陰で?、後半は高温がかすれ声になっていましたが。。。それでも、あれだけ歌えれば充分ではないでしょうか。

ヴィジュアル系のバンドですが、いちロックバンドとしてみても十分にレベルの高いライブをするバンドだなと感じました。

Angra&Blind Guardian「JAPAN TOUR 2007」

場所:SHIBUYA-AX
参戦歴 ワンマン:初(共に) フェス等:初(共に)

セットリスト
Blind Guardian
1.WAR OF WRATH
2.Into The Storm
3.Born In A Mourning Hall
4.Nightfall
5.The Script For My Requiem
6.Fly
7.Time Stands Still
8.Another Strange Me
9.And The Story Ends
10.Journey Through The Dark
11.Imaginations From The Otherside
アンコール
12.Lost In The Twilight Hall
13.The Bard's Song
14.Mirror,Mirror


Angra
1.Unfinished Allegro
2.Carry On〜Nova Era
3.Voice Commanding You
4.Waiting Silence
5.Wings Of Reality
6.ZITO
7.Ego Painted Grey
8.Angels And Demon
9.Crossing
10.Nothing To Say
11.Rebirth
12.The Course Of Nature
13.Deus Le Volt!
14.Spread Your Fire
15.Gate XIII

曲1:Smoke on the water
Vo:ラファ(Gu)
Gu:エドゥ(Vo)
Gu:フィリッペ(Ba)
Ba:アキレス(Dr)
Dr:キコ(Gu)
曲2:Come Together
Vo:キコ(Gu)
Gu:エドゥ(Vo)
Gu:ラファ(Gu)
Ba:アキレス(Dr)
Dr:フィリッペ(Ba)

今回のライブは、ブラガは一曲目の途中から全部聴いたと思います。
ただ、アングラは3曲目の頭を聴いたところで帰宅しました。
月曜日だと言うのにありえないくらいの眠気に襲われまして、あの状態でこのまま見るのは無理でした。。。
そんな体調が悪いながらも見ていて感じたのは、この手のバンドのツーバスドコドコはやっぱり凄いなと感じました。
ライブだとどうしても強く叩ける所と弱くなってしまう所はありましたけど、よくもまぁあれだけ叩けますよ。
後は、当たり前のことなんですけどCDで聴いていた曲が生で聴けることの良さだったり凄さみたいなものを改めて感じました。
ブラガのボーカルさんはハイトーンをデスヴォイスで誤魔化していたのが残念です。
やっぱり、ライブでハイトーンボーカルはきついんでしょうか。

スキマスイッチ「スキマスイッチ TOUR'07“夕風トラベル”」

場所:府中の森芸術劇場 どりーむホール
参戦歴 ワンマン:初 フェス等:なし


セットリスト
1.1+1
2.空想トリップ
3.スフィアの羽根
4.飲みに来ないか
5.糸ノ意図
6.フィクション
MC
7.メロドラマ
8.月見が丘
9.アカツキの詩
10.惑星タイマー
MC
11.藍
12.願い言
13.ズラチナルーカ
MC
14.アーセンの憂鬱
15.View
16.螺旋
17.ガラナ
18.全力少年
29.ボクノート
アンコール
20.さみしくとも明日を待つ
21.メドレー(青春騎士〜えんぴつケシゴム〜君曜日)
22.ふれて未来を

初めてスキマスイッチのライブに行きましたが、ライブ用のアレンジで曲を演奏するのでCDで聴くのとは一味違いそのアレンジによってはライブで化ける曲もありました。
会場は始めていった会場でしたが、大きすぎず小さすぎず音響もよく、大橋さんのボーカルであったり楽器それぞれの音が良く聴こえて、より臨場感があるライブになったと思います。
特に大橋さんのボーカルは声量の強弱の付け方が上手くメリハリが効いた歌い方で、声量が強くなった時の声には力強さが感じられ曲によっては鳥肌モノでした。
曲も楽器での演奏よりも歌に重きを置いている曲が多いため、より良さが伝わりやすいですし自分たちの長所を分かっているからこそ出来る曲作りをしているのだなと感じました。
冒頭に書いたとおり、ライブ用のアレンジで化けた曲が二つほどありました。
「ズラチナルーカ」と「アーセンの憂鬱」です。
「ズラチナルーラ」は、元々愁いを帯びた曲調をピアノが奏でるのが印象的な曲で詞に書かれている通り雨の印象が強いです。曲全体的に陰のイメージが漂っていますが、ライブ用のアレンジによりこの陰のイメージがより強くなっています。
主にメロとサビに関してはそれほどCDで聴くものと違いはありませんでしたが、アウトロのアレンジが秀逸で徐々にそれぞれの楽器が激しく音を奏でていきながらも、聴き手に陽ではなく陰の印象を与える音を奏でていて、大橋さんのボーカルにはエコーがかかりそれがエコーと今の声とが反響しなんとも不思議な印象を与えていて、この曲が持つ元々の印象をより引き出す絶妙なアレンジに仕上がっていました。正直、この音源欲しいくらいです。
「アーセンの憂鬱」は、CDで聴いていると管楽器を使用していてそれがもう少し強い音を奏でるようなると曲のインパクトが強くなるのではと思っていましたが、まさにそれをライブでやってくれました。
全体的に楽器それぞれの音が強くよりPOPで明るい印象を原曲以上に与えていて、ライブではこの曲からラストまで突っ走るような曲を並べていますが、その始まりとして相応しいアレンジになっていました。

ライブ映えする曲が多々ありライブに行って聴くだけの価値があるので、機会があれば是非もう一度行きたいです。