チャットモンチー 「恋愛スピリッツ」

恋愛スピリッツ

恋愛スピリッツ

MAD MONSTER

MAD MONSTER

ということで、予告どおりチャットモンチーのレビューです。
この「恋愛スピリッツ」という曲は、唯一インディーズの音源を公式に買える曲でもあります。
それが上の方についている余計なリンクの「MAD MONSTER」というCDに収録されています。
聴いた事がある方もいるかもしれませんが、メジャーで出した曲とは曲調が真逆です。
歌詞は、多少アレンジがしてあれどほぼ原型をとどめています。
曲の印象は、耳鳴り収録の「どなる、でんわ、どしゃぶり」のような痛々しさと、「迷迷ひつじ」のような疾走感を併せ持った曲でしょうか。
ご興味のある方はどうぞ。今のチャットモンチーのような曲を期待していると、良い意味で裏切られると思います。
以下から本題。

チャットモンチーの2nd Singleとしてリリースされた作品ですが、個人的にはライブで演奏する会場によって曲の印象が一番変わる曲で、大きい会場で聞いたほうが良く聴こえる曲だと思います。
今ですとワンマンはライブハウスでのライブで、フェスやイベントになると大きな会場で演奏することもあるところでしょう。
今現在私が、「恋愛スピリッツ」を大きな会場で聞いたことがあるのは二回。
去年のnano-mugenと年明けのCOUNTDOWN JAPANです。
特に、nano-mugenは会場が大きいものの割りと音響が良い横浜アリーナだったこともあり、特に良かったです。
ライブハウスと比べるとアリーナ等々の大きな会場では、音がより響いてより遠くまで聴こえるようになっている事が大きな要因だと思います。
この曲が良く聴こえる要因がそれだけなら他の曲も同じなんですが、他にも要因があってイントロのアカペラ!アカペラがあることがもう一つの大きな要因です。
音がより響く中でボーカルの声だけが聞こえるアカペラがあることで、「恋愛スピリッツ」という曲でありチャットモンチーのライブにより惹きこむ力がより一層強くなると感じました。
残念ながら屋外のフェス等ではまだ聴いたことがないので断定は出来ませんが、おそらく屋外で聴いても同じではないでしょうか?

次は、カップリング一つ目の「手の中の残り日」。
個人的に結構好きな曲です。
歌詞の内容は、倦怠期のカップルでそろそろ別れが近いというのがピッタリ。
曲の起伏がそのまま感情の起伏とも捉えられる曲で、サビの部分でのエリコさんの歌い方が痛々しいです。。。

最後は、カップリング二つ目の「Y氏の夕方」
夕方という雰囲気のある曲で、頑張ってというより頑張ろっかという歌詞です。
その頑張ろっかが逆上がりをと言うところが身近で親近感があります。
個人的には歌詞の視点が、客観ではなく主観であるのも頑張ることを押し付けられている印象を受けず自分の等身大を歌詞にしているように思えます。


このシングルに収録されている曲は、1st Singleの「恋の煙」と比べると地味な印象はあります。実際私自身も買った当初はあまり聞いてませんでした。
しかし、アルバムの「耳鳴り」同様何度も聴くことで色々分かったり見えてくるものがあって、3枚出しているシングルの中で一番チャットモンチーらしいシングルだと思います。