レミオロメン 「ether[エーテル]」

ether[エーテル]

ether[エーテル]

粉雪で一躍有名になったレミオロメンの2ndアルバム。
このアルバムは粉雪が出る前で、この後のシングルやアルバムで多用されるようになったストリングスや打ち込みやピアノを導入しながらも、バンドサウンドに重きを置いている作品になってます。
個人的には、バンドサウンドと打ち込みやストリングスの使い方やしっとりとした曲調とノリノリな曲調の曲のバランスが良く取れているのではないかと思います。
「モラトリアム」「五月雨」「春景色」のような曲が最近あまり無いロックしている曲もあったり、「南風」のようにポップな曲だったり、「3月9日」「永遠と一瞬」のようなバラードもあったりと、非常にバラエティに富んでいます。
激しい曲とバラードはあるけれどその中間が無いアルバムがよくありますが、そういうアルバムは飽きやすいことがほとんどです。
ただこのアルバムは、曲調や演奏の形態等が様々で一つ一つの曲に個性がありイントロを聴くとどの曲か分かります。
さらに、「春夏秋冬」に長めのアルバムの始まりに相応しいイントロがあり、最後に「海のバラッド」でしめる流れも良いです。
それもこれも、レミオロメンが自分たちの音楽性をはっきりと持って、いろいろな方向に広げていっているからではないかと思います。
今後どういった方向に向かうか分かりませんが、中心となるものをしっかりと持った活動をしていって欲しいです。